チェンバロハウス通信

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2008年 09月 27日

久しぶりのハウスコンサート

 11月9日(日)と16日(日)、昨年の夏以来のハウスコンサートをすることにした。久しぶりの自主公演になる。ここ数年、演奏の身体技法を学んできて自主公演は休んでいた(ソロはほぼ2年ぶり)。再開にあたって何を弾くか迷ったが、チェンバロ音楽のなかでもっとも好きなウィリアム・バードとフランソワ・クプランの作品を中心にプログラムを組むことにした。
 バードはイギリスのエリザベス一世時代の作曲家で、1543年の生まれで1623年に亡くなっている。1543年といえばポルトガル人が種子島に来た年である。同じ名前のウィリアム・シェイクスピアは1564年の生まれ。シェイクスピア劇に登場する流行歌の数々をバードもとりあげて、チェンバロ曲にしたてている。
 バードの時代から100年以上を経て、フランソワ・クプランはフランスのルイ14世時代を生きた。ヴォルテールはルイ14世の時代を、古代ギリシア、古代ローマ、イタリアルネッサンスとならび、さらにそれらを超えた人類文化史上最も輝かしい時代と呼んでいる。フランス国王の栄光が演じられたヴェルサーユ宮殿に勤めながら、後の時代のショパンにも似て、クプランは内気で完璧主義的な作品を書いた。
 ストラヴィンスキーは晩年、「いまあなたが一番楽しめる音楽は何ですか?」と聞かれて「私は、イギリスのヴァージナリスト(バードやその同僚ブル、ギボンズらのこと)をひいてみるごとに、かならず楽しみ、失望したことがない。それからクープラン、・・・」と答えている。20世紀音楽への興味からバッハ以前の音楽に入った私としては、両者を結ぶ糸を見つけたい。
 ハウスコンサートの本番まで、バードやクプランの音楽について、また文化的背景や現代とのつながり、練習過程で気づいたことなど、気のおもむくまま書いていければと思う。
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by detousbiens | 2008-09-27 00:29 | コンサート案内